境界構築式

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【Märchen】06.薔薇の塔で眠る姫君

 

薔薇の塔で眠る姫君

傲慢<Hochmut>

「呪いと祝いの境界 乙女が落ちた闇 深い微睡みの中」
「薔薇の塔 眠る姫君 君は何故、この境界を越えてしまったのか。
さぁ、唄ってごらん。」

微睡みの森に踊る    百の孤独と
月影に蝶は朽ちて    死の夢を見る

【七の罪科】
<Siebte Schuld>
野ばらに抱かれて    眠る理由は……

水浴びた妃<>が聴いたのは    身籠もり告げし    蛙の声
「お望みの御子が、一年経たずに、お生まれになるでしょう」
「まあ!」

歓びて父が催したのは    <>の誕生    祝う宴
黄金の皿が    一枚足りずに    事件は起こってしまった……

【七の罪科】
<Siebte Schuld>
恋も知らずに    死せる処女が
【七の罪科】
<Siebte Schuld>
野ばらに抱かれて    眠る理由は……

「おーよくぞ参った」
「お招きいただき光栄ですわ陛下。
姫様へのお祝いに美徳をお送り致しましょう」
「私は美貌を!」
「それでは私は富」
「では私は
「あぁら!これはこれは皆様お揃いで。」
「おおう!」
「今宵もご機嫌麗しいようで結構ですこと。オッホッホッホ! 
全く、いい面の皮だね!!」
「失礼な!」

「国中に散らばる、神通力を持つ賢女達を全て、招いておきながら
私だけ招かぬ傲慢なる王よ、祝いの宴席に呪いを添えてやろう!」
「姫が抱く運命、僅か余命十五年。
紡錘<つむ>にされて、床に倒れて、死ぬがいい!」

「いいえ

「《十三人目の賢女》<アルテローゼ>よ。不吉な言の葉。退けよう。
百年。死んだと見せて、寝台の上、唯、眠るだけ!」

「ならば、どちらの力が、上回っているか、嗚呼、流る時のみぞ識る……
十五年後が楽しみだねぇ、アプリコーゼ?」
「うふふ、どうかしら?」
「オッホッホッホッホッホッホ!」

朝と夜は繰り返す。
望もうとも、望まざろうとも。
光陰は矢の如く過ぎ去り、大樹にも幾つかの年輪を刻む。
齢十五の朝を迎えることとなった、そんな私が……


【七の罪科】
<Siebte Schuld>
野ばらに抱かれて    眠る理由は……
「ドキドキだ」

燭台の揺れる焔    仄昏い闇を照らす   
石壁の部屋を廻り    古い塔へ上がる
狭い螺旋型<ねじ>の 階段を昇ると   
部屋の中    独り    老婆が麻を紡いでいた

「こんにちは、お婆さん。ここで何してるの?」
「糸を取っておりますのじゃ」
「じゃあ、それなぁに?面白そうに、ぐるぐる跳ね回っている物?
あっ!なにんん」


「なるほど、それで君は野ばらに抱かれた訳だね。
目覚めへと至る、接吻が欲しいのかい?
だが、残念ながら私は君の王子様じゃない!
さあ、もう暫し。運命の相手は、夢の世界で待つものさ」


僕の理想の花嫁は    何処にいるのだろう?
嗚呼    西も東も    北も南も    雨にも負けず    風にも負けず
捜したけれど    見つからない……と思ってた矢先に
素晴らしい    噂を聞いた――

~野ばらの生垣に    抱かれた白亜の城  
空を望む薔薇の塔    眠る美しい姫君~

嗚呼 唯    野ばら姫の伝説<言い伝え>  
 
聞いただけで    運命    感じた
彼女こそが    きっと僕の    《捜し求めていた女性》<エリス>
なのだろう
ならば    どんな困難も    乗り越えてみせよう!

迷いの森の    霧が晴れてゆく
僕を誘ってくれるのか?愛しい姫のもとへ
棘の生垣が    口を開けてゆく
僕を導いてくれるのか?愛しい彼女のもとへと――

燭台の揺れる焔、微睡んだ闇を照らす。
石壁の部屋を飛ばし、古い塔へ上がる。
狭い螺旋型<ねじ>の階段を上ると――
部屋の中、独り、乙女が横臥っていた……


「さぁ、姫よ。心の準備はよろしいかな?」
「いただきます」
「復讐劇の始まりだ!」

<ドイツ語> 予定調和な王子の接吻で姫が目覚めると、
役割を終えた野ばらは、立ち所に立ち枯れて朽ち果て、
長過ぎる午睡を貪っていた城の愉快な面々も、
何事も無かったかのように、彼等の愉快な日常を再開した。
「見てよぉ、こんなに醜く潰れた顔でさあ?」
「??????」
「ギャーッ!」
「何て言ったら分かんだ小僧!」
「??????」


【七の罪科】
<Siebte Schuld>     気高き王女を呪うなんて
【七の罪科】
<Siebte Schuld>   傲慢なのはお前の方よ

「誰ぞ!アルテローゼを捕らえよ!」「はっ!」
「もう二度とこの国の土を踏めぬものと思え!」
「野ばら姫よ!忘れるな、置き土産にもう一つ呪いをくれてやろう!」

<ドイツ語>――そして彼女は、
生まれた姫を森に捨てることとなる……



 


「あれは転んでも、ただじゃ起きない女ね」
「ご婦人方の矜持を傷付けると、恐ろしいことになるんだね。」
「あらぁ、当然よ!」 



 

 

06.在薔薇塔里沉睡的公主(睡美人)

 

傲慢<Hochmut>

 

詛咒與祝福的界限 少女墮入其中的黑暗 在深深的淺睡之中

在薔薇塔里 沉睡的公主 你為何,越過了這個界限呢

來,唱給我聽聽吧

 

在淺睡著的森林中舞蹈 伴隨著眾多孤獨

受月光照耀的蝴蝶腐朽 在夢中見到死亡

 

【七宗罪】<Siebte Schuld>

被野薔薇擁抱著 沉睡的理由是——

 

正在洗澡的妃子<母親>聽到

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